基壇・基礎
寺社の基壇・基礎は、建物を一段高い場所に置くことで、浸水防止や耐震構造に一役買っている重要な部分です。飛鳥・奈良時代に比べ、低い石積みの基壇が主流となりました。
建物の基礎の部分に当たる礎石の上に、そろばんの珠のような形の礎盤を挿入します。建物の腐食防止や、装飾目的で設置されています。
寺社の基壇・基礎は、建物を一段高い場所に置くことで、浸水防止や耐震構造に一役買っている重要な部分です。飛鳥・奈良時代に比べ、低い石積みの基壇が主流となりました。
建物の基礎の部分に当たる礎石の上に、そろばんの珠のような形の礎盤を挿入します。建物の腐食防止や、装飾目的で設置されています。
柱は円柱が原則で、上下に粽(ちまき)と呼ばれる曲線状のほそりがつけられます。寺社には開口部が多く耐震性に欠けるため、壁部分は特に強度な構造を心がけています。多くの貫を通して、壁部分を構成しています。
枓栱(ときょう)は、柱や軸の上部に設置され、軒を支える部位です。職人の熟練の技術によって、複雑なパズルのように幾つものパーツが組み合い、強度が増します。
母屋の天井は鏡天井と呼び、天井に墨絵を描きます。当寺の鏡天井は、市川市の櫻庭春来画伯に描いていただきました。
柱から突き出た部分を、木鼻(きばな)と呼びます。見栄えを良くするために加工したものが、次第に装飾としての役割を果たすようになり、より複雑で精緻なモニュメントとして寺社の荘厳な魅力を引き立てています。
窓は花頭窓(かとうまど)と呼ばれる、上部がアーチ状になった窓を入れます。扉は桟を縦横に組んでその間に鏡板(かがみいた)をはめ込みます。扉の上部は鏡板の代わりに連子や格子がはめ込まれたものが多く、欄間には波型欄間(なみがたらんま)・立涌欄間(たちわきらんま)・弓欄間(ゆみらんま)と呼ばれる曲線形の板連子を入れるのが特徴です。
梁の一種で、屋根や天井、母屋とひさしを連結する役割を担っています。禅宗様ではそりの部分を弓形にかたどったり、下から見上げた際に中央に位置するように釈杖彫(しゃくじょうぼり)を入れるのが特徴です。